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論文名 行為障害の無認知
論文言語 J
著者名 中川 賀嗣
所属 北海道医療大学看護福祉学部
発行 神経心理学:19(2),87─95,2003
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要旨  右前頭葉内側面損傷例2例ならびに軽度の半側空間無視を伴った左頭頂葉損傷例1例の運動無視症状を紹介し,そこでの「自己の動作障害に気づき難い理由」について検討した.前頭葉内側面損傷2例の運動無視症状を,運動遂行機構の中で捉え,各手の運動量の変化と低使用に対する症例自身の気づき難さは,運動遂行機構の構造に由来している可能性を示した.これは,言い換えればいわゆる自動的動作の選択的障害であるために気づき難いとも解釈できた.一方頭頂葉損傷による運動無視例の検討から,運動無視と半側空間無視との間に,行為・動作上の障害とその気づきにくさという点で類似した側面がある可能性を指摘した.
Keywords 運動無視, 意図性─自動性の解離, 前頭葉内側面, 頭頂葉
別刷請求先 〒061-0293 北海道石狩郡当別町金沢1757 北海道医療大学看護福祉学部臨床福祉学科 中川賀嗣


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