[第16巻第1号目次へ] Japanese/English

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論文名	左中大脳動脈の脳梗塞再発後純粋語唖からBroca失語へ変化した1例
論文言語	J
著者名	中嶋　敏子＊, 朔　義亮＊＊, 福田　賢治＊＊
所属	＊聖マリア病院言語治療科 ＊＊聖マリア病院脳血管内科
発行	神経心理学：16（1），49─55，2000
受付	1997年5月26日
受理	1999年12月10日
要旨	我々は，二回の左大脳半球の脳梗塞により純粋語唖からBroca失語へと変化した症例を経験した。初発時は左側の中心前回に限局した病巣により語音産生障害を中心とする言語症状が見られた。7年後に脳梗塞の再発で初発時の病巣に加え前頭頭頂弁蓋の病巣が加わっていた。語音産生障害に加えて，語想起の障害とそれに対応する聴覚的理解の障害が出現し，文字言語の障害も重篤になり，Broca型の失語症が完成した。Broca失語の諸症状と病巣との関連を考察する上で興味深い症例と考える。
Keywords	純粋語唖, Broca失語, 病巣
別刷請求先	〒830-8543　福岡県久留米市津福本町422　聖マリア病院言語治療科　中嶋敏子