|
Full Text of this Article
in Japanese PDF (88K)
|
論文名 |
失語症のタイプ分類に意味はあるのか |
論文言語 |
J |
著者名 |
相馬 芳明 |
所属 |
新潟大学脳研究所 神経内科学分野
現:相馬神経内科クリニック |
発行 |
神経心理学:16(2),80─84,2000 |
受付 |
|
受理 |
|
要旨 |
「失語症のタイプ分類に意味はあるのか」という問に対して,(1)失語古典分類についての歴史を概観し,(2)古典分類の問題点とその再構築の試みを述べ,(3)古典分類の臨床的有用性を指摘し,(4)古典分類から脱して,個別の言語機能を脳の解剖生理学的枠組みの中でとらえることの必要性について論じた。 脳動脈閉塞症候群として脳血管障害診療の現場では,失語のタイプ分類は大いに意味がある(有用である,usefulである)が,今後のニューロサイエンスの方向としては,古典分類はかならずしも意味がある(本質的である,essentialである)とは言えない。個々の言語機能を脳の解剖学と生理学に基づいて理解することが是非とも必要な時期にきていることを強調した。 |
Keywords |
失語, 古典論, 分類, 脳動脈 |
別刷請求先 |
〒950-0962 新潟市出来島1-5-52 セントラルコート県庁前 相馬神経内科クリニック 相馬芳明 |
|