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論文名 |
低酸素脳症後に着衣失行を呈した1例 |
論文言語 |
J |
著者名 |
境 敦史1), 田谷 勝夫2) |
所属 |
1)名古屋造形芸術大学
2)障害者職業総合センター |
発行 |
神経心理学:17(1),19─25,2001 |
受付 |
1997年10月3日 |
受理 |
2000年6月21日 |
要旨 |
低酸素脳症後に特徴的な両側性の着衣の障害を呈した1例について報告した.本例では,両上肢に麻痺はなく,口頭指示に従って衣服を適切に選択でき,着衣行為を開始することが可能であるにも関わらず,身体各部と衣服各部の対応関係が崩壊しており,着衣は身体の両側において完遂されなかった.本症例は,着衣の障害とともに,長期間持続する重度の構成障害をも呈した.両側性の着衣障害と構成障害はともに,空間関係の把握や,自己身体をも含めた対象の空間内での操作の能力の障害のあらわれであると考えられる. |
Keywords |
着衣失行, 肢節運動失行, 構成障害 |
別刷請求先 |
〒485-8563 小牧市大字大草字年上坂6004 名古屋造形芸術大学 境 敦史 |
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