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論文名	アルツハイマー型痴呆と脳血管性痴呆における認知機能障害の比較─Alzheimer's disease assessment scale認知機能下位検査日本版（ADAS-J cog.）での検討─
論文言語	J
著者名	川畑　信也1）, 後藤　千春2）
所属	1）成田記念病院神経内科 2）成田記念病院言語療法室
発行	神経心理学：17（1），69─75，2001
受付	2000年6月5日
受理	2000年10月10日
要旨	アルツハイマー型痴呆DAT68名と脳血管性痴呆（細血管病変に伴う痴呆）VD36名を対象にAlzheimer's disease assessment scale認知機能下位検査日本版からみた認知機能障害の進展様式を検討した．DATでは，軽度の時期から単語再生と見当識，単語再認に成績不良がみられ，次いで口頭命令に従う，構成行為，観念運動，言語の聴覚的理解，自発話における喚語困難で成績不良が出現し，口頭言語能力と手指および物品呼称，テスト教示の再生能力は重度に至らないと健常者と鑑別できない認知機能であった．一方，VDでは，軽度の時期から単語再生と再認，口頭命令に従う，構成行為，観念運動，見当識，喚語機能に及ぶ広範囲の課題で成績不良がみられた．
Keywords	アルツハイマー型痴呆, Alzheimer's disease assessment scale（ADAS）, 認知機能, 脳血管性痴呆（細血管病変に伴う痴呆）
別刷請求先	〒441-8021　愛知県豊橋市白河町78　成田記念病院神経内科　川畑信也