論文名 |
BIT行動性無視検査日本版の行動検査における右半球損傷患者の誤反応分析 |
論文言語 |
J |
著者名 |
御園生 香1), 石合 純夫1), 小山 康正1), 関 啓子2), 前島 伸一郎3) |
所属 |
1)東京都神経科学総合研究所リハビリテーション研究部門
2)神戸大学医学部保健学科
3)和歌山県立医科大学リハビリテーション科 |
発行 |
神経心理学:17(3),213─222,2001 |
受付 |
2001年2月18日 |
受理 |
2001年4月16日 |
要旨 |
右半球損傷患者62例を対象に,BIT行動検査の1)探索的課題のlaterality index(Halligan et al,1991)の検討,2)通常検査との比較(laterality indexと無視の重症度),3)誤反応の質的分析を行った.その結果,全ての探索的課題で得点が下がると左側の見落としが増加した.Laterality indexと重症度判定は行動検査と通常検査との間に関連がみられ,解離を示した例は僅かであった.言語性IQと写真・電話・時計課題の評価点に相関がみられた.無視検出力は写真が最も高く,地図が最も低かった.行動検査の結果の解釈時には,成績低下が無視に起因するのか,知能の低下によるのかの鑑別のため,誤反応の質的分析も重要であることが示唆された. |
Keywords |
BIT行動性無視検査日本版, 行動検査, 通常検査, 半側空間無視, 知能 |
別刷請求先 |
〒183-8526 東京都府中市武蔵台2-6 東京都神経科学総合研究所リハビリテーション研究部門 御園生香 |