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論文名	緩徐進行性に頭頂葉症状を示した一例における対象の輪郭認知の障害について
論文言語	J
著者名	伝　優子, 大東　祥孝
所属	京都大学大学院人間・環境学研究科
発行	神経心理学：17（4），248─258，2001
受付	2001年4月2日
受理	2001年8月31日
要旨	緩徐進行性に頭頂葉症状を示した症例における輪郭線認知の障害について検討した．物品，写真，線画の認知は良好で，眼科的な異常もみられなかったが，ダルメシアン犬に代表される輪郭線が不鮮明な画像において対象の認知障害がみられ，再認も不良であった．ダルメシアン課題の障害は，すでに獲得している対象に関する視覚的な記憶情報をtop-downに利用できないことによると考えられ，視覚失認における知覚的範疇化の障害との関連性が示唆された．
Keywords	頭頂葉, 輪郭, 知覚的範疇化, 視覚認知
別刷請求先	〒606-8501　京都市左京区吉田本町　京都大学留学生センター大東検究室内　伝　優子