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論文名 |
報酬情報処理と前頭連合野 |
論文言語 |
J |
著者名 |
渡邊 正孝 |
所属 |
東京都神経科学総合研究所・心理学研究部門 |
発行 |
神経心理学:17(2),104─109,2001 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
認知・実行機能の中枢とされる前頭連合野は,「報酬情報の処理」などの情動・動機づけにも重要な役割を果たしている.
学習課題を行っているサルの前頭連合野には,正解に対する報酬に応じる「強化ニューロン」や,誤りをしたときに活動する「エラーニューロン」が見出される.一方,サルの反応前には,反応結果としての報酬の有無や種類に関する予測・期待に関係した活動も前頭連合野ニューロンに見られる.
前頭連合野の眼窩部のニューロンはサルの動機づけレベルを強く反映した活動を示す.外側部は眼窩部からの動機づけ情報と後連合野からの認知情報を,目標志向行動達成のために統合する働きをしているのではないかと考えられる. |
Keywords |
動機づけ機能, 認知・実行機能, 報酬期待, 前頭連合野, ニューロン活動 |
別刷請求先 |
〒183-0042 東京都府中市武蔵台2-6 東京都神経科学総合研究所心理学研究部門 渡邊正孝 |
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