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論文名 |
脳血管性痴呆およびうつの状態の病態と治療 |
論文言語 |
J |
著者名 |
丹羽 真一 |
所属 |
福島県立医科大学医学部神経精神医学講座 |
発行 |
神経心理学:20(1),44─50,2004 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
近年,高齢者の脳血管性障害に起因するうつ病は増え続けている.その一つに脳梗塞後のうつ病(PSD:Post-stroke Depression)があり,脳梗塞発症早期では,生体アミン含有細胞の障害による生物学的要因が強いといわれている.最近では,PSDのほかに脳血管性うつ(VD:Vascular Depression)というとらえ方も出てきて,多発性の梗塞巣が増えることによりうつの発症が促進されることが提唱された.その治療にあたっては,中核症状とともに随伴症状の改善が期待されている.本稿では脳循環改善作用のほか,ドパミン系およびアセチルコリン系の賦活作用を有するニセルゴリンの検討をもとに,同薬が第一選択薬となる論拠を示した. |
Keywords |
脳血管性痴呆, 脳梗塞後うつ病, 脳血管性うつ病, ニセルゴリン |
別刷請求先 |
〒960-1295 福島市光が丘1 福島県立医科大学医学部神経精神医学講座 丹羽真一 |
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