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論文名 |
老年期の認知障害とその対応 |
論文言語 |
J |
著者名 |
三村 將 |
所属 |
昭和大学医学部精神医学教室 |
発行 |
神経心理学:20(2),82─90,2004 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
社会の高齢化とともに,痴呆の数も増加傾向にある.痴呆への対応においては,その早期発見・早期介入がますます重要になってきている.本稿ではまず,痴呆の前駆状態ないしは最軽度の痴呆段階についての概念的枠組みと症状の評価について概説した.最軽度痴呆例がアルツハイマー病に進展していくかどうかの予後を予測するのに,さまざまな指標が有用とされているが,神経心理学的検査では,記憶と遂行機能の課題が有用と考えられる.軽度痴呆例の認知障害の進展を遅らせる目的で,薬物療法や非薬物療法などの介入が行われているが,軽度痴呆例に認知リハビリテーションを行う際には,訓練に伴う脳内ネットワークの変化を意識することが重要である. |
Keywords |
軽度認知障害, アルツハイマー病, コリン作動薬, 認知リハビリテーション, 運転 |
別刷請求先 |
〒142-8666 東京都品川区旗の台1-5-8 昭和大学医学部精神医学教室 三村 將 |
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