[第20巻第4号目次へ] Japanese/English

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論文名	「加齢と痴呆の神経心理学：特に最軽度痴呆（CDR 0.5）の問題を中心に」
論文言語	J
著者名	目黒　謙一
所属	東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学
発行	神経心理学：20（4），226─232，2004
受付
受理
要旨	高齢者が日常生活を営んでいる地域社会（フィールド）において，痴呆を早期発見・早期介入するために，いかに神経心理学を応用すべきかについて論じた．痴呆や健常と痴呆の境界状態は，臨床的痴呆尺度（CDR）のような観察法による評価が基本である．地域におけるCDR 0.5および軽度認知障害（MCI）の有病率はそれぞれ30.2％および4.9％であるが，CDR 0.5状態の神経基盤として，海馬領域─頭頂連合野の神経ネットワークの障害と，それを支持する記憶および頭頂葉機能の障害が認められた．心理社会的介入の後，残存機能が賦活され，CDR 0.5状態が神経ネットワークのダイナミックな障害であること示唆された．
Keywords	痴呆, アルツハイマー病, CDR 0.5, 遂行機能, 心理社会的介入
別刷請求先	〒980-8575　仙台市青葉区星陵町2-1　目黒謙一