[第20巻第4号目次へ] Japanese/English

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論文名	軽度痴呆患者に対する認知リハビリテーション
論文言語	J
著者名	三村　將1）, 小松　伸一2）
所属	1）昭和大学医学部精神医学教室 2）信州大学教育学部
発行	神経心理学：20（4），233─240，2004
受付
受理
要旨	最軽度～軽度のアルツハイマー病患者14名を対象に，いかなる学習条件が最適であるかを検討した．誤りと符号化の2要因を操作し，誤りなし／知覚的（知覚同定），誤りあり／知覚的（語幹生成），誤りなし／概念的（定義生成），誤りあり／概念的（カテゴリー生成）の4条件のもとでターゲット語を学習してもらった．自由再生による顕在記憶検査成績は，誤りなし条件が誤りあり条件より良好で，さらに概念的符号化条件が知覚的符号化条件より良好であった．一方，潜在記憶検査では条件間で差がなかった．軽度アルツハイマー病患者にとっては，残存する顕在記憶を介して働く，誤りなし／概念的符号化条件が最も学習効果が高いと考えられた．
Keywords	アルツハイマー病, 認知訓練, 誤りなし学習, 手がかり漸減法
別刷請求先	〒142-8666　東京都品川区旗の台1-5-8　昭和大学医学部精神医学教室　三村　將