[第20巻第4号目次へ] Japanese/English

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論文名	健常成人の言語流暢性検査の結果について─生成語数と年齢・教育歴・性別の影響─
論文言語	J
著者名	伊藤　恵美1）2）, 八田　武志2）, 伊藤　保弘2）, 木暮　照正3）, 渡辺　はま4）
所属	1）名古屋大学医学部保健学科作業療法学専攻 2）名古屋大学大学院環境学研究科社会環境学専攻，心理学講座 3）福島大学 生涯学習教育研究センター 4）東京大学大学院教育学研究科身体教育学コース，発達脳科学研究分野
発行	神経心理学：20（4），254─263，2004
受付	2004年1月22日
受理	2004年6月25日
要旨	本稿は，はば広い年齢層を含む日本人成人を対象とした言語流暢性成績に関する本邦初の大規模研究である．言語流暢性課題を臨床や保健領域で活用するために，18歳から91歳の健常者762名を対象に施行し，年齢・教育歴・性別に文字流暢性課題（あ・か・し）とカテゴリー流暢性課題（動物・スポーツ・職業）の生成語数と保続数の平均値を提示した．分散分析の結果，言語流暢性の成績は性別では差を認めず年齢と教育歴別では有意差を認めた．特に50歳以降で生成語数は減少し認知機能への加齢の影響がうかがえた．また教育歴が長いものほど生成語数が多く，成績判定には年齢や教育歴を考慮する必要がある．
Keywords	言語流暢性課題の成績, 日本人健常者, 年齢・教育歴・性別の影響
別刷請求先	〒461-8673　名古屋市東区大幸南1-1-20　名古屋大学医学部保健学科作業療法学専攻　伊藤恵美