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論文名 失語症者の日常生活におけるコミュニケーション障害
論文言語 J
著者名 中村 光
所属 岡山県立大学保健福祉学部保健福祉学科
発行 神経心理学:21(2),75─83,2005
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要旨 失語症者の日常生活におけるコミュニケーション障害について,配偶者へのインタビュー,配偶者への配票調査,STからの情報提供の3種のデータから実態把握することを試みた.対象は慢性期失語症者とその配偶者で合計22組である.日常コミュニケーションの量的評価には,日本語版実用コミュニケーション能力検査(綿森ら, 1990)の家族質問紙(以下,CADL質問紙)を用いた.主な結果は以下の通りである.STが評価したCADL質問紙の得点と配偶者が評価したそれとは高水準で一致した.CADL質問紙の得点は,SLTA得点と環境調整(家庭で行うコミュニケーション上の工夫)の有無で説明できた.配偶者の介護負担感と,CADL質問紙得点,SLTA得点,患者年齢,患者の歩行状態が関連した.
Keywords 失語症, コミュニケーション障害, 国際生活機能分類, 活動制限, 環境因子
別刷請求先 〒719-1197 岡山県総社市窪木111番地 岡山県立大学保健福祉学科 中村 光


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