[第21巻第3号目次へ] Japanese/English

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論文名	脳神経外科覚醒下手術における大脳皮質刺激の効果
論文言語	J
著者名	板倉　徹1）, 西林　宏起1）, 大沢　愛子2）, 前島　伸一郎2）
所属	1）和歌山県立医科大学脳神経外科 2）川崎医療福祉大学
発行	神経心理学：21（3），200─206，2005
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要旨	著者らは本稿において脳神経外科覚醒下手術における大脳皮質の電気刺激効果について述べた．Brocas野とWernicke野の術中電気刺激では言語停止が，その近傍の刺激では保続が高頻度に認められた．しかし，言語関連野の刺激の効果には個人差がかなり存在することが明らかとなった．頭頂葉の覚醒下電気刺激では肢節運動失行，構成障害，観念運動失行が見られ，かなり限局した局在を示した．覚醒下手術の実施は術中言語野と運動野の正確な同定を可能とし，術後の失語症や片麻痺などの後遺症を激減させている．さらに頭頂葉の刺激で各種失行症が誘発され，この部の損傷を避けることで，今後，頭頂葉の手術においても術後後遺症の軽減が期待される．
Keywords	脳外科覚醒下手術, 大脳皮質言語野, 大脳皮質頭頂葉, ナビゲーション手術, 失行症
別刷請求先	〒640-0012　和歌山市紀三井寺811-1　和歌山県立医科大学脳神経外科　板倉　徹