論文名 |
プリズム眼鏡の左半側空間無視に対する治療効果─認知機能障害とADL障害の改善─ |
論文言語 |
J |
著者名 |
鎌田 克也1), 川平 和美2), 下堂薗 恵2), 野間 知一1), 田中 信行2) |
所属 |
1)鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンター
2)鹿児島大学医学部リハビリテーション科 |
発行 |
神経心理学:22(2),105─111,2006 |
受付 |
2004年5月17日 |
受理 |
2005年6月27日 |
要旨 |
左半側空間無視患者17名に対してプリズム眼鏡を用いた治療を行ない,認知機能や日常生活動作(ADL)に対する効果について検討した.入院から1カ月間は運動療法と作業療法を含む通常の治療を行ない(通常治療期間),その後1カ月間はプリズム眼鏡装着下のポインティング運動100回を併用した(プリズム治療併用期間).1カ月ごとに行動性無視検査(BIT)やADL,正中位認知を評価した.BITはプリズム治療併用期間にのみ有意に改善し,ADLでは両訓練期間にわたって有意な改善がみられた.正中位認知では有意な改善はみられなかった.プリズム眼鏡を用いた治療は左半側空間無視だけでなくADL改善の可能性も示唆された. |
Keywords |
脳卒中, 左半側空間無視, プリズム眼鏡, BIT, ADL |
別刷請求先 |
〒899-6603 鹿児島県姶良郡牧園町高千穂3930-7 鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンター 鎌田克也 |