[第22巻第3号目次へ] Japanese/English

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論文名	Pick病と失語：発語失行を初発症状とした2剖検例の責任病変と文献検討
論文言語	J
著者名	土谷　邦秋1）, 横田　修2）
所属	1）都立松沢病院検査科 2）都精神研神経病理
発行	神経心理学：22（3），178─192，2006
受付
受理
要旨	発語失行を初発症状とした狭義のPick病（Pick's disease with Pick bodies）の2剖検例の臨床・病理像を記載し，また2剖検例の発語失行の責任病変について大脳半球・両球標本を使用し，大脳皮質病変を3段階に分類し，検討した．2例ともに発語失行の責任病変として，左中心前回病変よりも，左下前頭回後部（弁蓋部）病変が妥当であると考えられた．また失語を主徴とした狭義のPick病の8既報告剖検例を詳細に検討し，狭義のPick病では，我々の記載した2剖検例を含む10剖検例中8例で“運動失語”が初発症状と考えられた．
Keywords	Pick病, Pick球, 腫脹神経細胞, 失語, 責任病巣
別刷請求先	〒156-0057　世田谷区上北沢2-1-1　都立松沢病院検査科　土谷邦秋 ktsuchi@jcom.home.ne.jp