[第23巻第2号目次へ] Japanese/English

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論文名	アルツハイマー病におけるActivity of Daily Living（ADL）上の遂行機能障害について―Frontal Assessment Battery（FAB）を用いた検討とDysexecutive Questionnaire for dementia（DEX-D）の作成―
論文言語	J
著者名	伊勢　可奈子1）, 及川　尚美2）, 佐藤　厚3）, 今村　徹1）4）
所属	1）新潟医療福祉大学医療技術学部言語聴覚学科 2）登米市立佐沼病院リハビリテーション科理学療法室 3）新潟リハビリテーション病院リハビリテーション部言語聴覚科 4）同　神経内科
発行	神経心理学：23（2），124─131，2007
受付	2005年12月12日
受理	2006年6月26日
要旨	アルツハイマー病（AD）におけるADL上の遂行機能障害について検討するために，AD患者66名の家族を対象に，Behavioral Assessment of the Dysexecutive Syndrome（BADS）日本版の遂行機能障害の質問表（Dysexecutive Questionnaire；DEX）を施行した．DEXの20項目の中で，遂行機能課題であるAlzheimer’s Disease Assessment Scale（ADAS）の観念運動課題またはFrontal Assessment Battery（FAB）と有意な相関がみられた13項目を痴呆患者のためのDEX短縮版（DEX for dementia；DEX-D）とした．DEX-D得点とADASの下位項目である単語再生，見当識，観念運動およびFAB得点との間に有意な相関がみられ，CDRを共変量とする重相関分析によって痴呆の重症度を統制してもこれらの相関は有意であった．遂行機能課題の成績と相関するDEX-Dは，ADにおけるADL上の遂行機能障害についての質問表として有用であると考えられる．
Keywords	アルツハイマー病（AD）, 遂行機能障害, ADL, BADS, DEX
別刷請求先	〒950-3198　新潟市島見町1398番地　新潟医療福祉大学医療技術学部言語聴覚学科　今村　徹 imamura@nuhw.ac.jp