論文名 |
画像処理技術と心理物理学を用いた大脳皮質性色覚障害の評価 |
論文言語 |
J |
著者名 |
小山 慎一1)2), 毛束 真知子3), 日比野 治雄2), 富満 弘之3), 河村 満1)4) |
所属 |
1)昭和大学医学部
2)千葉大学工学部
3)青山病院
4)CREST |
発行 |
神経心理学:23(2),132─138,2007 |
受付 |
2006年4月20日 |
受理 |
2006年6月28日 |
要旨 |
脳損傷患者を対象にした従来の視覚検査では患者の能力を「できる」「できない」に二分して評価するものが多いが(例:漢字は読めるが仮名は読めない),この方法では患者に視覚刺激がどのように見えているのかを判断することができない.このため本研究では画像処理技術と心理物理学を用いて大脳皮質性色覚障害患者の視覚体験を客観化することを試みた.まず始めに画像処理技術を用いて両側性後頭葉損傷患者の視覚の再現を試みた.次に心理物理学的検査を行い,再現された画像と心理物理検査の結果が良く一致していることが確認された.画像処理技術と心理物理学を組み合わせた検査は大脳皮質性色覚障害の評価に有効であることが示唆された. |
Keywords |
大脳皮質性色覚障害, 後頭葉腹側部, 色残像, 画像処理技術, 心理物理学 |
別刷請求先 |
〒142-0054 東京都品川区旗の台1-5-8 昭和大学医学部神経内科 小山慎一skoyama@med.showa-u.ac.jp |