[第23巻第3号目次へ] Japanese/English

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論文名	縦の神経心理学の可能性を考える―てんかんでの経験から―
論文言語	J
著者名	兼本　浩祐, 前川　和範, 田所　ゆかり, 大島　智弘
所属	愛知医科大学精神神経科
発行	神経心理学：23（3），159─165，2007
受付
受理
要旨	並列的な諸機能の横の連携というGall以来の伝統的な神経心理学と，Jacksonに代表される高次大脳機能の階層性を重視する縦の神経心理学を対比し，てんかんでの自験例を中心に，発達史からみた前兆体験と複雑部分発作後のもうろう状態における錯語の研究を紹介した．紹介に際してはBrownのmicrogenesisの概念と錯語論を参照した．また，語新作が複雑部分発作後もうろう状態においては音素性錯語を随伴せずに出現するのが典型的であることを指摘し，統合失調症の語新作との関連についても示唆した．
Keywords	ガル, ブラウン, てんかん, 前兆, 発作後, マイクロゲネシス
別刷請求先	〒480-1195　愛知県愛知郡長久手町岩作雁又21　愛知医科大学精神神経科講座　兼本浩祐