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論文名 |
パーキンソン病の認知行動障害とその対応 |
論文言語 |
J |
著者名 |
三村 將 |
所属 |
昭和大学医学部精神医学教室 |
発行 |
神経心理学:23(3),166─175,2007 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
パーキンソン病(PD)は運動系の変性疾患であるが,近年では,ごく初期の段階から認知・情動・行動面を含めた非運動系の機能にも問題がみられることが知られている.本稿では,主に精神神経科的観点から,PDの神経心理学的障害に触れ,さらに精神症状や情動関連障害を考えるうえでの注意点と対応について述べた.PDにおいて,うつやアパシーの併存は高率に報告されており,臨床的にも注意を払う必要がある.また,近年では,PD患者が表情認知を含め,さまざまな社会的認知場面で障害を示すことが明らかとなっている.これらの背景として,PDにおける神経変性が扁桃体や前頭前野を含めた広範囲に及ぶことを念頭に置くべきであろう. |
Keywords |
精神病状態, 非定型抗精神病薬, うつ病, 社会的認知, 表情 |
別刷請求先 |
〒142-8666 東京都品川区旗の台1-5-8 昭和大学医学部精神医学教室 三村 將
mimura@med.showa-u.ac.jp |
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