[第23巻第4号目次へ] Japanese/English

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論文名	統合失調症における社会認知障害と脳構造/機能異常
論文言語	J
著者名	平尾　和之, 並木　千尋, 山田　真希子, 宮田　淳, 村井　俊哉
所属	京都大学大学院医学研究科精神医学教室
発行	神経心理学：23（4），268─278，2007
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要旨	統合失調症患者には様々な社会認知の障害がみられ，それらが患者の対人関係に影響を及ぼし，社会生活を困難なものにしている可能性が指摘されている．一方，近年の脳画像研究からは，統合失調症患者における様々な脳部位の構造/機能異常が明らかになってきた．しかし，統合失調症における社会認知障害と脳の異常の関係については，未だ十分に解明されていない． 本稿では，統合失調症における社会認知障害の中でも注目されることの多い「心の理論」の障害および表情認知障害に焦点を当て，そのような障害が統合失調症患者にみられる脳の異常とどのように関連しているのかについて，我々の一連の研究とともに，最新の知見を紹介・解説した．
Keywords	統合失調症, 社会認知, 心の理論, 内側前頭前皮質, 扁桃体
別刷請求先	〒606-8507　京都市左京区聖護院川原町54　京都大学大学院医学研究科精神医学教室　平尾和之 kazhirao@kuhp.kyoto-u.ac.jp