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論文名 |
脳血管障害に伴う精神症状とその対応 |
論文言語 |
J |
著者名 |
三村 將 |
所属 |
昭和大学医学部精神医学教室 |
発行 |
神経心理学:24(3),221─229,2008 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
脳血管障害では,失語・失行・失認や注意障害,記憶障害といった神経心理学的障害とともに,さまざまな精神医学的症状を呈する場合も少なくない.脳血管障害に伴う精神症状は器質性精神障害のなかに分類され,脳血管障害で惹起される精神症状の多くは,器質性疾患全般に共通する問題である.しかし,血管障害の生じた部位やパターンによって,特有の状態像を呈してくる場合もある.本稿ではまず,器質性精神障害としての脳血管障害による精神症状を概説し,そのうえで脳血管障害に伴って臨床的に目にすることの多い精神症状のうち,幻覚・妄想,作話,人物誤認,人格変化,感情(気分)障害について主に精神科的観点から述べた. |
Keywords |
精神病症状, 幻覚, 妄想, 脳卒中後うつ病, 血管性認知症 |
別刷請求先 |
〒157-8577 東京都世田谷区北烏山6-11-11 昭和大学医学部精神医学教室 三村 將
mimura@med.showa-u.ac.jp |
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