論文名 |
記銘方略と心像統御能力が言語性対連合課題におよぼす影響について―三宅式記銘力検査― |
論文言語 |
J |
著者名 |
三浦 佳代子1), 足立 耕平2), 小池 敦3) |
所属 |
1)長崎純心大学大学院人間文化研究科臨床心理学専攻
2)長崎純心大学人間心理学科
3)三重県立看護大学 |
発行 |
神経心理学:24(4),275─281,2008 |
受付 |
2008年1月22日 |
受理 |
2008年5月9日 |
要旨 |
記銘方略と心像統御能力が三宅式記銘力検査の記憶成績に及ぼす影響について検討した.健常者46名を対象に三宅式記銘力検査の有関係対語または無関係対語を実施し,各単語対についての記銘方略を選択させた.ステップワイズ法による重回帰分析の結果,有関係対語では正答数に影響を与えている記銘方略はなかった.無関係対語では視覚的イメージと言語的関連づけ,その他の記銘方略が正答数に影響を与えていた.また,心像統御能力という個人特性が視覚的イメージの利用頻度に関与しており,記憶成績に影響を与えていた.脳損傷後の三宅式記銘力検査の低下についても記銘方略や心像統御能力が影響している可能性が考えられる. |
Keywords |
記銘方略, 心像統御能力, 三宅式記銘力検査, 言語性記憶 |
別刷請求先 |
〒852-8558 長崎市三ツ山町235番地 長崎純心大学大学院人間文化研究科臨床心理学分野 三浦佳代子
miura725kayoko@yahoo.co.jp |